自由になりたい人のブログ

一度は理系に進学し、挫折し営業職をずっとやってきた男が26歳で一念発起しプログラミングの勉強を始めた。これは26歳から素人がプログラミングを勉強しながら起業に向けて一歩一歩進んでいく道のりを描いたブログである。

ガキの自叙伝

こんばんは僕です!

 

こないだ「稲盛和夫のガキの自叙伝」を読んだんですが、結構衝撃的な内容でした。

稲盛和夫のガキの自叙伝―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

稲盛和夫のガキの自叙伝―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

 

 稲盛さんについて僕が知ってたことは「京セラの創業者」「第二電電公社つくった」「JALの再生を請け負った」ということだけでしたが、読んでみてガラッと印象が変わりました。

 

結構日ごろ勉強している人とかは知ってると思うんですけど、この人本当すごいんですよ。京セラを創業するまでの稲盛さんを一言で言えば「熱意の塊」に尽きます。

 

最初は「松風工業」という、京都にあるガラス会社に就職し、そのときからとにかく、誰かのために役に立ちたい。その為に何ができるか。ただひたすらその思いで働いていた。その結果、彼の周りに稲盛和夫という人物に自分の人生をかける人、投資をする人が少数ながら集まってくる。皆の思いを乗せて起業。軌道に乗せていくまでが自伝形式で淡々と書かれているのですが、淡々とした書き口なのに、「どれだけこの人は熱い人なんだろう」と伝わってくるのがすごいところ。

 

特に「日本国民ひとりひとりが携帯電話を持つ時代がくる。その為にはNTTの寡占状態を打破しないといけない。その為に立ち上がるのは自分しかいない」と第二電電公社(現KDDI)を創業し、NTTと真っ向から戦うところはなかなか胸熱です。そういう戦いをしたのは、携帯業界ではソフトバンクの孫さんだけかと思ってたので、それより前というのは熱いですよね!

 

稲盛さんの作り出したものの中で、一番すごいなと思うのが「アメーバ経営」です。ざっくり概要は以下です。

アメーバ経営」とは稲盛が京セラを経営していくなかで、その経営理念を実現していくために創り出した経営管理手法です。
組織を小集団に分け、市場に直結した独立採算制により運営し、経営者意識を持ったリーダーを社内に育成し、全従業員が経営に参画する「全員参加経営」を実現する経営手法です。

会社経営の原理原則は、売上を最大にして、経費を最小にしていくことです。この原則を全社にわたって実践していくため、小さな組織「アメーバ」に分けて、市場の動きに即座に対応できる部門別採算管理を行います。

  • ①経営の原理原則=「売上最大、経費最小」によって利益を追求する
  • ②アメーバを独立採算で運営するためアメーバ間で売買を発生させる
  • ③全社員が容易に理解できる家計簿のような採算表を作成する

要は大企業になればなるほど、小回りが利かなくなるのが普通なのですが、各部門が独立採算を採ることで、経営判断をスマートにさせることができるというわけですね。もう辞めましたけど、前の会社の社長は5人しかいない会社なのに、とっても融通の利かない経営判断が多く、人に任せるということが致命的にできない社長だったので、このアメーバ経営を見習ってほしいんなと思ったものでした。笑

 

仕事が面白くないなとか、何か形になるものを残したいという人は読んで損はないと思いますよ!それではまた!

 

 

全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書

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