日本人にとっての英語
どうも僕です。
グローバル化だ国際化だと、生まれてこのかたずーっと世間で言われているようですが、一向に英語が使える人が増えていない気がします。(正確な統計があるわけではないので、あくまで個人的な感想です。)
少なくとも一部の人たちを除いては、「英語できますよ。」とさらっと言える人は相当少ないでしょう。
今回は「なぜ、中学から数えて6年以上英語を勉強してるのに、使い物にならないのか」について考えてみたいと思います。
僕が初めて海外にいったときの事例を一つご紹介します。
当時19歳だった僕は、英語はほとんど喋ったことがありませんでした。
とは言いつつも、中学でも高校でも英語のテストの点数はほぼ満点だったので、多少は「まあ行けるだろう。」という感じでした。
空港に日本人のエージェントが迎えに来てくれて、最初に住むアパートに車で連れて行ってくれました。
初めての異国の地で、不安いっぱいの中、言葉が通じる人がいたことにすごく安心したのを覚えています。
いざアパートに入ると、いわゆる「外人さん」がお出迎えしてくれました。
スキンヘッドでヒゲを蓄えた、スリムな感じの人が僕を見るなり、
「Hey yo!!What's up,man?I'm Milan」と言い握手を求めてきました。
この時点で何て言っているかギリギリわからない状態でしたw
続けて「What's your name??Where are you from??くぁwせdrftgyふじこlp」と来て、もう全くわからなくなりました。
お気づきかと思いますが、今出てきた英語は全て「中1の英語」の一番最初に習う内容ですよね。僕も当然これを知らないはずはありません。じゃあなぜ、そのとき理解できなかったのか?
それは、「自分の知っている英語と、実際に聞いた英語の発音が全く違うから」です。日本人の英語が伸びない最大の理由の一つです。
具体的な問題点としては、
①英語の発音記号を正しく発音できない、というか発音記号をちゃんと理解できていない
②英文の中に単語同士の発音上のつながりがある
③日本語と英語のアクセントの違い
になります。①の発音記号に関しては、例えば、she(彼女)とsea(海)は発音記号が異なります。前者は、[∫i:]後者は[ si :]という発音記号となっています。
sheの方は日本語でいう「シー」でオッケーです。seaの方は「スィー」みたいな感じです。(seeも同様)シンプルな違いですが、間違えると結構目立ちますw
日本人が間違えやすい発音はまだ結構あるので、今度詳しく発音記号については書きます。
ちなみに個人的な感想ですが、日本人が英語を使えるようにするには、この発音記号をマスターするのが一番近道な感じがします。これができないことには、正しい単語の発音はもちろん無理だし、ましてや文章になるともうてんやわんやです。
発音記号をマスターするのは、パソコンのブラインドタッチをマスターするのと似ています。(スマホのフリック入力とかもそうですね)
「どこにキーがあるか」探しながら、入力していたら、スピードが遅くなるのは当たり前だし、書きながら文章を考えるという作業も難しくなります。
そういう不必要なエネルギーを使わないようにするために、先に発音記号をマスターするのはアリかなーと思います。
②が正直言って、日本人が英語を聞き取る上で最大の強敵です。
例を出すと、「an apple」は、「アン アッポー」みたいな発音ですが、正しくは「アンナッポー」みたいな発音になります。
これは「an」の後ろの「n」と「apple」の頭の「a」がくっついて、「na」という音になるためです。これが強敵なんです。
もうひとつ例を見てみましょう。
「I wake up early in the morning」
日本語的に読むと「アイ ウェイク アップ アーリー イン ザ モーニング」みたいな感じですが…。
「アイ ウェイカッパーリーイナ モーニング」みたいになります。
本当はこの「日本語で表現する」のは、正確じゃないんですが、これを正確に説明しようとすると①の発音記号の知識が必要になります。
この「単語どうしの発音上のつながり」が理解できていないと、同じ英文を聞いても、自分の知っている文章と、実際にネイティブの人が喋っている文章が全く違うものに聞こえてしまうということが起こります。
これを解決するには、発音記号を知ることと、発音のつながりを理解することが鍵です。
この辺も別の機会に詳しく書く事にします。
③のアクセントというのは、ご存知の様に、日本語と英語では抑揚に大きな違いがあります。
例えば日本語は、喋る時に強弱がなくても、文章の意味がわかれば会話が成立します。英語の場合は、強く読むポイント(stressと言います)をしっかり、強く言わないと、文章の意味を理解してもらえないことが多いです。
基本的に名詞や副詞、動詞などが強調して読む部分になりますが、シチュエーションによってまちまちです。要ははっきり伝えたい、文の骨子になる部分を強調するということですね。当たり前っちゃ当たり前のことなんですが、日本人が英語を喋るときには、こっ恥ずかしくなるぐらい大袈裟に強弱をつけてちょうどいいぐらいだと思います。
大まかにこの3つが、英語を習得する上で大事かなーと思います。
英語を日本で学ぶにしても、留学して学ぶにしても、このポイントを意識するだけでも習得スピードはだいぶ違います。
発音記号はネットでいくらでも表や発音の仕方は出てくるので、調べてみてください。ちなみに自分が使っていたのは、このサイトです。
http://www.linkage-club.co.jp/entry/hatsuonkigo.html
頑張ってくださいね^^
- 作者: Raymond Murphy
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2012/03
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 6人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2013年 08月号
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る