自由になりたい人のブログ

一度は理系に進学し、挫折し営業職をずっとやってきた男が26歳で一念発起しプログラミングの勉強を始めた。これは26歳から素人がプログラミングを勉強しながら起業に向けて一歩一歩進んでいく道のりを描いたブログである。

大企業信仰

こんばんは僕です。

 

今日ちきりんさんがこんなことを書いていた。

大企業のほうが成長できるとか完全にウソ - Chikirinの日記

 

僕が大企業にいた期間はすごく短いので、ブログに書いてある事が本当にそうなのかは判断できないのだけど、辞めた理由として同意できるところがある。

 

例えば以下の内容だ。

 

「たとえばベンチャーや外資系企業なら、「海外市場に出ていく必要がある。んじゃ、君、行って来て!」、「えっ!?俺が? まじすか。 ひえー!」ってところ、

大企業だと、

1)年に二回、全社員に海外転勤の希望を書かせる

2)希望者に関しては、語学研修を始める

3)希望者が少ない場合には、海外支社の仕事に興味を持ってもらうために、社内説明会を開く

4)外部研修会社を雇い、何十万円も払って「異文化理解を理解するための研修」を受けさせる

・・・

みたいなプロセスになるわけです。」

 

僕が入社したルートというのは、いわゆる一般枠ではなく、高専枠(技術者枠)だった。総合職よりはるかに簡単に入れるルートだったわけだが・・・

正直僕は、工場での技術者にはなりたくなかった。華々しい総合職をイメージしていたのだが、総合職への乗り換えルートは、なかったのだ(正確にいうとあったのだが、乗り換えできるのは10年20年後だった)

 

研修制度は確かに充実していたのだが、それはあくまで「優秀な技術者」になるためのもので、それ以外のものを社内で受けることはできなかった。

今思い返せば、学校の授業もまじめに聞いておらず、新人研修でも、社内会議でも眠りこけていた自分が、お膳立てされた研修で成長できるわけはなかったのだがw

 

要はシステムがかっちりしすぎているため、イレギュラーが起きにくい。決まった手続き、決まったプロセスを踏めばこうなるというのが、システムとしてあり、社内の人間に可視化されていたように思う。

 

僕が会社を辞めようと思った理由はそこにある。

 

なんというか・・・あまりにも自分の先がはっきりと見えすぎてしまって愕然としてしまったのだ。

 

結構良い給料をもらいながら、たまの残業をこなし、敷かれたレールの上をまっすぐ歩きながら、家族をつくり、平和な人生を送る。週末には「やっと1週間が終わったー」といいながら、会社の仲間といつもの居酒屋に行き、会社の愚痴を言いながら、酒を飲む。

 

そんな中年の自分の姿が思い浮かびぞっとした。

結構な頻度である研修で、何かを学んだ気になり、外の世界にアンテナを張る必要性を感じなくなり、システムの中に取り込まれて行くのが恐かったのだ。

 

大企業では、多くの場合「平社員」が持つ裁量権は大きくない。

特に新人、若手にそれは顕著だ。リーダーシップは育ちにくい土壌であると言える。

多分大企業にいると、それなりに裁量権を持った感覚になるのだが、実際ベンチャーにいると、責任感や最良範囲はその比ではない。

 

その責任の差が、後々大きな差になるのは言うまでもないし、ましてややる気のある若手に「ありとあらゆる仕事を任せない」をいうのは、大企業の大きな欠点だと思う。

 

大企業にはいいところはたくさんあるが、「早く成長したい」「人生を冒険したい」人には合わないと思う。良くも悪くも日本人的な人に適している環境だと僕は感じる。

 

大企業は20代でやめなさい

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