「コメントする力」
こんばんは僕です。
僕、津田大介さん(@tsuda)のメルマガ「メディアの現場」(津田大介公式サイト | 津田マガ)を購読してるんですが、読者プレゼントで、元ニューズウィーク日本版編集長の竹田圭吾さんの「コメントする力」が当たったのだw情報発信、収集をする上でもすごく大事なことが書いてあったので、いくつか紹介したいと思う。
「情報は疑え!」・・・現代は情報に溢れている、というのは言わずもがなであるが、竹田氏は、「現代は情報の大海に呑み込まれているいると嘆く人がいますが、現実には、多くの人は勝手に飛び込んで溺れそうになっているにすぎません」と言っている。
TwitterやFacebookの隆盛でもわかるように、ネットさえ繋がっていれば、誰でも情報の発信者にも受信者にもなりうる。そんな中で、情報に翻弄されるだけの情報バカにならないようにするためには、情報の選別が必要になるわけだ。
その為に必要なことは、
①情報をズームイン・ズームアウトして見てみる
②情報をタテ軸・ヨコ軸で見る
③物事はグレーで考える
ことが大事だと言う。ひとくちに「情報」といっても、非常に色んな要素から成り立っている。例えば「日本」という国は、戦後爆発的に経済成長した先進国という歴史的・経済的な見方、古来より二次創作・職人が多い技術立国という文化・産業的な見方、曖昧さ・同調圧力が働きやすい民族がかたちづくっている国という民族的な見方と、実に様々な視点から見る事ができる。これを歴史的な観点から、他国との関わりという視点から見る事もできる。
要は「情報」というのは、絶対的に正しい見方というものは無く、視点・他の事象との関わりから、その状況に応じた使い方をすることで、価値が変わってくるということなのだ。
よく、ニュースへのコメントや、ソーシャルメディア上や2ちゃんなどで、「白か黒か」の二元論で議論がされているのをよく見かけるが、僕はよくそれを見ると何とも言えない気持ちになる。
原発の問題でも、「脱原発」か「再稼働」かの二元論だけでは、現実的な解決は望めないのは、明らかだ。それを原発に対する嫌悪感のみで、「今すぐに原発はゼロに!」というのは思考停止としか思えない。かといって「電気が賄えないから、再稼働!」というのも極端すぎる。現実的かつ建設的な議論をするためにも、情報を色々な視点から吟味して、正しい答えではなく、最適な答えを導く力は全ての人に必要だろう。
「コメントする力」というのは、情報収集➡吟味➡選別➡情報の編集➡発信という流れをいかにスムーズかつ、大量に行えるか。
この「コメントする力」を磨くことが、現代での情報の海で溺れず、自分が進む道での最適解を見つける手助けになるのではないかと思う。
情報バカになってしまっていたり、将来がどうなるか不安で情報を色々と集めてみたいと言う方にはおすすめの1冊だ。
それではまた!