「脳内変換」という無敵の力
こんばんは僕です。
メディア事業会社の「Gino株式会社」が企画・運営するコーディング転職サイト「Paiza」のイベントが話題になっていた。
新人女子プログラマの書いたコードを直すだけの簡単なお仕事です!|paizaオンラインハッカソンVol.1
会社の社長令嬢で、新人女子社員である野田さん(めっちゃかわいい)が、自分を頼って助けを求めてくる。これが実際にあれば相当やる気は出るものである。
だが仮にそれが実際にあったとしても、野田さんはただ仕事を頼んだだけで、別に自分に好意はない可能性の方が高い。それはおそらく男性諸君ならばよくわかるはずだ。
にも関わらずやる気が出るのはなぜか?
それは、いつでも「女にいいところを見せたい=モテたい」が男の基本だからに他ならないwこれが行動原理である。paizaの試みはそのもう一歩手前だ。
そういうすごくやる気の出るシチュエーションを設定し、仕事の受け手の中で「脳内変換」してプロジェクトに参画してもらうということである。
有名な話に「収容所の架空少女」というものがある。おおまかなあらすじはこうだ。
大戦中にドイツ軍の捕虜収容所に居たフランス兵たちのあるグループが、長引く捕虜生活の苛立ちから来る仲間内の喧嘩や悲嘆を紛らわすために、皆で脳内共同ガールフレンド(?)を作った話を思い出した。
・・・そのグループが収容されてた雑居房のバラック、その隅に置かれた一つの席は、13歳の可愛らしい少女がいつも座っている指定席だった。(という、皆のイメージ)
彼らグループの中で、喧嘩や口論など紳士らしからぬ振る舞いに及んだ者は誰であろうと、その席にいる少女に頭を下げ、皆に聞こえる声で非礼を詫びなければならない。着替えの時は、見苦しい姿を彼女に見せぬように、その席の前に目隠しの布を吊り、食事の時は、皆の分を分け合って彼女の為に一膳をこしらえ、予め決められた彼女の「誕生日」やクリスマスには、各自がささやかな手作りのプレゼントを用意し、歌でお祝いをする。・・・最初は慰みのゲームのようなものだったのが、皆があまり熱心になると、監視のドイツ軍までもが、彼らが本当に少女を一人かくまっているものと勘違いして、彼らの雑居房を天井裏まで家捜しするという珍事まで起こった。だが、厳しい捕虜生活の中で、他の捕虜たちが衰弱して病死したり発狂や自殺したりする中、そのグループは全員が正気を保って生き延び、戦後に揃って故国の土を踏んだという。
実話かどうかは定かではないが、脳内変換の力が侮れないのは確実だ。
脳が見せている、認識されている情報が、僕らが見ている世界の全てだ。その情報を都合良く変換して処理することができるのは、ものすごく便利だ。
以前話題になった「もしドラ」もそうだ。もし実際に、野球部のかわいい女子マネージャーが「マネジメント」を読んでいたら、正直それだけでも興味が湧く。その設定が、読者を引きつけたことは疑いようがない。
このpaizaのイベントを見て「バカバカしい」と思った人は、残念ながら少し想像力に乏しいと思う。やりたくないことや、めんどくさいことを最大限楽しむために必要な事は「脳内変換」する力だ。自分の中で一番やる気ので出そうな設定にして、それを信じ込んで行動する。
人それぞれ自分のテンションのあがるシチュエーションは違うので、それぞれの興奮する場面に置き換えて仕事に取り組んでみてはいかがだろうか?
それではまた!
PS ちなみにこんなスレも最近建ってた。
【画像】彼女がいて泊まりに来る設定でご飯作るの楽しすぎワロタwww|ねむ速 - 画像系2ちゃんねるまとめブログ
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
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